なぜ1日3食なのか
人はなぜ1日に3食食べるのか。
1日に3食は本当に必要なのでしょうか。
いつから1日3食だったんでしょうか。
とまぁ我々が常識と思っていることに疑問を持つことは大事ですよね。
常識になっているということは、始まりがあるわけで、何かしらの理由があるから習慣となります。
私は半年ほど、1日2食生活をしています。
ダイエット目的で始めた訳ではないですが、おかげさまで体重も減り、体が軽く、頭も冴え、毎日が快適です。
まず、人が1日3食になった起源から説明した後に、1日2食のメリットについて解説します。
いつから1日3食になったのか
江戸時代後期から1日3食が習慣になったという説が濃厚です。
それまでは、朝(ほぼ昼)と夕方の1日2食でした。
ではなぜ1日3食となったのか。
それには大きく2つの理由があります。
1日3食の理由
江戸の大火災
江戸時代に江戸中を焼き尽くした大火災(明暦の大火)が起こりました。
2日間にわたって江戸の町を燃やし、およそ10万人の死者を出した江戸時代最大の大火災です。
大火災の後、町を復興するために、各地から大工、左官屋などの職人たちが集まってきたことで
江戸のあちこちに屋台や飯屋ができるようになり、にわかに外食産業が栄えました。
夜遅くまで起きるようになった
夜遅くまで起きるようになったのは菜種油の普及です。
菜種油はそれまでもあったのですが庶民には手の届かない値段でした。
代わりに庶民は行灯(あんどん)に魚油を使って灯りを灯していました。
それが菜種油が大量生産可能となり値下がったおかげで、庶民も買いやすくなると、夜なべ仕事や夜遊びなどもできるようになりました。
以上のように、外食産業の繁栄と、人々の生活時間が長くなったことで1日3食摂るようになりました。
また、明治時代以降は、人々が時計に合わせて生活するようになり、1日3食が定着しました。
1日3食が健康に良いという科学的根拠は?
1日3食が定着したのは人々の習慣によるものであって、今現在も1日3食が健康に良いという明確な科学的根拠はありません。
一説には、脳の活動としては、栄養源であるグリコーゲンを1日当たり約120グラム必要な所、肝臓で作られるグリコーゲンは1回の食事で最大60グラムが限度で、5~6時間しか持たず、食べ過ぎないで1日2食を実践したとしても、グリコーゲン不足になる可能性がある。なので1日3食が適切である、ということです。
また、3食の習慣が老化やボケ防止に役立つ可能性があると強調している方もいますが科学的根拠は見つかっていません。
1日3食のデメリット
1日3食は人間活動において必ずしも必要不可欠ではなく、また健康に良いという科学的根拠も無いことがわかりました。
ここでは1日3食のデメリットについて解説していきます。
内臓の休む時間がなくなる
食べものが消化されるまでの時間は平均2~3時間、脂肪分の多いものだと、4~5時間程度といわれています。
また小腸は、胃から送られてきた消化物を5~8時間かけて分解し水分と栄養分の8割を吸収し、
大腸は、小腸で吸収されなかった水分を15~20時間かけて吸収します。
このように絶えず内臓は我々の食事を消化・分解・吸収し活動しています。
このような状況だと、一日3食食事をすると、前の食事で食べたものが、まだ胃や小腸に残っている間に、次の食べものが運ばれてきてしまいます。
すると胃腸などの内臓は休む間もなく、常に消化活動をしなければならなくなり、どんどん疲弊していきます。
しかも、年齢を重ねるにしたがって、消化液の分泌が悪くなり、胃腸の働きも鈍くなります。
すると、ますます消化に時間がかかるようになり、胃腸も疲れやすくなります。
「食べすぎ」を招き、肥満になりやすい
江戸時代における1日の摂取カロリーと現代の摂取カロリーは案外変わりません。
江戸時代の人々はお米を現代人よりも多く食べていたようですが、逆に脂肪分(動物性脂肪)の摂取量は現代人の方がかなり多くなりました。
また現代は、江戸時代に比べると交通機関も大きく発展し、1日の運動量は江戸時代の方が多いことを考えると、脂肪の摂取量が多く運動も不足しているとなると容易に肥満を招きます。
生活習慣病を招く
昭和の高度成長期以降に、糖尿病をはじめとする生活習慣病が激増しました。
これは生活が豊かになって食べ過ぎたためではなく、上記のように脂肪摂取量の増加が原因です。
現代の食事は1食あたりの脂肪量が多く、3食も摂ると肥満に繋がり、それが生活習慣病を招きます。
私の1日2食生活
冒頭にも書いた通り、1日2食の生活はなんとなく始めました。
強いて言うならば、投資関連で少し心が疲弊していたのもあり、自分をもう一度再起する意味も込めて、とりあえず何か自分を変えたいと・・・
ということで、朝飯を抜くことから始めました。私の1日の食事のスケジュールは、
[st-mybox title=”1日の食事のスケジュール” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#757575″ bordercolor=”#BDBDBD” bgcolor=”#ffffff” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
5時:起床
15時:昼ご飯
21時:晩ご飯
25時:就寝
[/st-mybox]
どうしても我慢できない時は小袋ナッツ1袋のみOK。ただし午前11時以降。としています。
21時の晩ご飯以降は何一つ食べ物を胃の中に入れない。(飲み物はOKにしています)
これを徹底することで、半年で体重が6キロ減りました。
ちなみに、野菜しか食べないとかカロリーを気にする食事などは一切ないので、昼と晩の食事は今までと同じような食事です。
心掛けていることは、食事を摂る時間を極力6時間に抑え、残り18時間は極力食べ物を胃のなかに入れないと言うことです。
これは1日3食のデメリットの所で解説した消化時間の問題が理由です。
1日2食のメリット
1日2食生活をすることによって、体重が減りダイエット効果がありましたが、他にもメリットがあります。
内臓が休息できる時間が増える
上記に書いた通りです。
空腹時間を増やすことで、胃の中が空っぽの時間を作ることができます。
これによって内臓が休憩できるようになります。
眠気があまりない
食後は眠くなりますよね。
これは、食後に血液中のブドウ糖量が上昇するためです。いわゆる「血糖値の上昇」というものですね。
そうすると、血糖値を元に戻そうとして、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは、血液中のブドウ糖(血糖)を細胞の中に取り込ませて糖の利用を促進するホルモンなので、血液中のブドウ糖は筋肉や脂肪に吸収されます。
この働きによって、血糖値の低下が引き起こされます。
血糖値の急上昇と急低下。これが、眠くなる理由です。
肉食動物も狩りの後に眠る習性がありますが、これも同様の事象です。
記憶力が上がる
空腹感は、胃から食欲促進ホルモンと言われる「グレリン」が分泌されることによって引き起こされます。
グレリンは、新しい脳細胞の成長を促進し、さらに脳細胞を老化から守る働きがあります。
また、グレリンを投与されたマウスの脳内ではニューロン結合が増加したとみられ、学習効果、記憶テストの成績が上昇した研究結果もあります。
集中力が上がる
体が軽くなったおかげで、作業に集中できるようになりました。
これは上記のようにグレリンの分泌による物だと思われます。
本能的に動物は空腹の時の方が集中力が上がるのと同じですよね。
肉食動物がいい典型例です。
「腹が減っては戦はできぬ」という言葉は何だったのか・・・
どうしても我慢できない時は小袋ナッツ1袋のみOK
ただ、腹が減りすぎてずっとお腹が鳴っていると集中できないのもわかります。
そこで、私は常に小袋ナッツ1袋を鞄の中に入れており、我慢できないくらい集中力が削がれるときは1袋だけ食べるようにしています。あくまでも空腹の状態は保つために1袋のみです。
なぜナッツか
ナッツに含まれる脂肪の多くは、不飽和脂肪酸です。
植物や魚の脂に多く含まれるものを不飽和脂肪酸と言いますが、これは体内で合成できないため、必須脂肪酸です。
そのほかアーモンドならばビタミンE、ピスタチオならばカリウムなど、それぞれ豊富な栄養素が含まれている。また、現代人に慢性的に不足していると指摘される食物繊維の含有量も比較的多い。
小袋1袋を限度に
ナッツに多く含まれる良質の脂肪酸は健康に良いですが、あくまで脂肪です。
なので総じてカロリーは高めなので食べ過ぎるとカロリー過多になってしまいます。
おすすめナッツ
アーモンド、カシューナッツ、クルミがMIXされた小袋です。
素煎りなので余分な油もありません。オススメです!
また、こちらはドライフルーツも入っていて美味しいです。
こちらも小袋なのでオススメです!
コメント